宇宙よりも遠い場所第11話

宇宙よりも遠い場所、第11話。絵コンテ佐山聖子、演出大庭秀昭。 なんかの調査の帰り道、明け方なのか夕方なのか分からんが、トラックの荷台から太陽の光が見える場面でのレイヤーのスライドの演出、目立つ場面でもないかもしれないが素晴らしかった。手前の…

ダーリン~

ダーリンなんとか最新話。 「使徒」みたいな無理ゲー感がないなぁ。 エンディングも学生モノっぽい初期のやつに戻ってもいいぜ。 * 「ライオン」はオリンピック期間おやすみだったみたいだが、そのとき予約をいじったらしく、ここ2週録れてない……。おじさん…

表参道画廊

表参道画廊の岡崎乾二郎・白井美穂・松浦寿夫の三人展へ。 電線だか水道だか枝切りだかの工事をやっていてギャラリーの眼の前の道が塞がってやがった(笑) グーグルマップがなかったら断念していたと思う。 岡崎の作品は、一見したところ一筆書きのように見…

ヴァイオレット・エヴァーガーデン第9話

こんなに「右手」の描写に溢れた作品だったのか。自動車の振動に上乗せで情動で震えてしまうの、義手なのに感情で震えてしまうの、ええなぁ。動かないもの(義手や紫色の花)が動くというのが、アニメーションの原理論であるとともに、感情という本作の謎と…

家族社会学新書2冊

筒井淳也『仕事と家族:日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか』(中公新書、2015年) 同『結婚と家族のこれから:共働き社会の限界』(光文社新書、2016年) 光文社のほうから読んだ。 方法論としては、量的(統計的)な実証。したがって、異性愛を暗黙の前…

りゅうおうのおしごと!

第9話、今回の棋譜はいいのを持って来てくれた。 桂香さんの将棋も見たかった気がする。 あと、こちらの世界の名人、穴熊を崩して王手をかけていくところ、着手前に「震え」のアニメートが入っていたが、当然とはいえ、こちらのフィクション世界でもモデル(…

citrus

『citrus』第9話、理事長、副会長(あちらさんの幼なじみ)、父親、こちらの幼なじみ(CV井澤詩織にこういう芝居あるんですね…)と阻害の要素がついきに突きたような気がする――予告を見ても。この枠の「一迅社」宣伝、聞いているほうが恥ずかしくなる週のほ…

ルドン展

三菱一号館美術館にて、オディロン・ルドン展。 ずーっとなにかが引っかかっていたのだが、展示をまわっていて不意に『惡の華』のモノクロ画のことだと気がついた。 ついでに併設の喫茶店も行った。 ルドンー秘密の花園|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

りゅうおうの…追記

8話、夜叉神の棋譜中継の画面、画面左の棋譜履歴での先後のマーク(▲△)が先後逆。 にしても、相腰掛け銀のいい盤面だ……笑 後手、飛車をまわらずに銀を角にぶつけたらどうなるのかな。

りゅうおうの…見て

『りゅうおうのおしごと!』では現実がフィクションを何度も越えているが(藤井聡太六段の活躍は言うまでもなく、先日の戦後最長手数更新はこの一戦の持っている意味合いを知ると凄まじいものがある)、しかし、里見先生の奨励会退会のお話では、女流につい…

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第8話

ヴァイオレットちゃん第8話。 各週ごとの心情のつながりが欠けているとか、唐突に回想週になるとか、いつの間にか代筆業が上手になっているとか、簡単にいえばナラティブとしての不備(メタ言語の不在)が目立つ本作であるが(端的にはシリーズ演出および構…

22/7 新曲MV

ショートver. らしいが、中庭から動いてほしかった。ファーストのMVもフルで見てはじめて面白いと思えるようなカメラワークだったから……(2コーラス目からのカメラ目線やフォーメーションがぎりぎり間に合うといった演出は面白いと思った) 曲調としては、ど…

岡田麿里監督・PAワークス制作『さよならの朝に約束の花をかざろう』(2018年)

岡田麿里監督・PAワークス制作の『さよならの朝に約束の花をかざろう』を見た。 東地和生の背景美術、最高だぜ。 あの花(2011年)、花いろ(2011年)、そして本作と、「花」がタイトルに入る作品群を並べて考察したくなる。 まず、「花いろ」からの延長では…

『宝石の国』展

このあいだの連休に『宝石の国』展(有楽町マルイ)行った。良かった。 撮影は禁止。 第8話の松本憲生さんによるプリビジュアライゼーション原画が(おそらく)すべて放映されています。 どうして遠のくの! をどこの誰とも知らないみんなで見て泣く。 * …

藤野可織『ドレス』

藤野可織『ドレス』(河出書房新社、2017)読む。短編集。 終わりの二編が好みかも。 ドレス 作者: 藤野可織 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2017/11/13 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る

『りゅうおうのおしごと!』の物足りさなさ

『りゅうおうのおしごと!』第5話、見る。 出典は「こども名人戦」での解説・森内先生が詰みのある局面に戻して、その瞬間、自身が勝ちを逃していたことに気がついた子が泣き出してしまったというエピソード。(調べたら、盤面まで一緒じゃないか。) 天彦の…

松浦理英子『最愛の子ども』「いちばん長い午後」

松浦理英子「いちばん長い午後」も再読。連作ということを忘れて表題作から手を出したので、時系列の順序におさまってしまっている。掃除機プラグの場面は再読してハッと思い起こされた。 『最愛の子ども』は今月読んだなかでもっとも面白い。共学高校でこそ…

松浦理英子「ナチュラル・ウーマン」

松浦理英子「ナチュラル・ウーマン」読む。10年ぶりくらいの再読のはず。 三編収録の一番最後、表題作から読んだが、連作だったのか。 ナチュラル・ウーマン (河出文庫) 作者: 松浦理英子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2007/05/01 メディア: 文庫 …

ヴァイオレット・エヴァーガーデン第3話

第3話にして待望のオープニングがついた。原画の人数に注目していたが、予想(期待)どおり、監督と作画監督のみが原画を担当していた。この体制は、境界の彼方とおなじだが、パッと見たところ、人物のアクションには圧倒的な差がある。 しかし、それでも画…

ダーリン・イン・ザ・フランキス

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』第2話 今週から流れたエンディングが良かった。もうこのキャラデザで、あの制服で、学園恋愛ものやってほしい。 キャラクターはみな、識別番号をゴロ合わせ読みした名前を与えられているが、ゼロツーいうのも、「002」と…

宇宙よりも遠い場所

『宇宙よりも遠い場所』第3話。絵コンテ、いしづかあつこ、北川朋哉。演出、髙田昌豊。 素晴らしい。友人をめぐる同種のショットのコントラストがうまい。 Bパートはじめ、白石結月の幼稚園時代の回想(同い年の子たちから取り残されてしまうカット)では、…

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』第1話、第2話。 義手でタイプライターを使用して手紙代筆を営むという、補綴(代理性)の主題が徹底された設定は、わたし個人の専門にとってはきわめて興味深い。(自分の手ではなく、手書きではなく、自分の手紙ではな…

ダーリン・イン・ザ・フランキス

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』第1話、見る。 主人公二人が出会う場面で、そのキャラクターデザインで、「君の名前は」とか聞いてはいけない(笑)(小柄な青髪キャラがまたいかにも可愛い。) まだまだ評価はこれからといったところ。ロボの起動が「パ…

堀辰雄「風立ちぬ」

堀辰雄「風立ちぬ」(『風立ちぬ・美しい村』新潮文庫) はじめて読んだ。いくつかのセクションに分かれているが、人称の使用が面白く読めた。冒頭と末尾のセクションのみ、恋人が「お前」の二人称。冒頭では呼びかければ相手がいるが、末尾ではこの呼びかけ…

恋は雨上がりのように

『恋は雨上がりのように』第1話 シャツの匂いをかぐ場面での背景ショットが面白かった。 オープニングの水たまりの上での踊りの芝居の付け方も面白い。

今村夏子・小川洋子対談

『群像』18年2月号掲載の今村夏子・小川洋子の対談を読む。 書いていることを誰にも言わずに小説を書き続けるってどんな気持ちなんだろう――その結果、「あみ子」で太宰賞・三島賞をとったという連絡を受けて泣いてしまったそうだが。 うっすらうっすら、途方…

渡部直己「移人称小説論」

渡部直己「移人称小説論――今日の「純粋小説」について」『小説技術論』河出書房新社、2015年 雑誌掲載のバージョンを読んではいたが、再読。 「話者」と「描写」が対になるというのは、なるほどなぁと驚きをもって読んだ。 小説技術論 作者: 渡部直己 出版社…

りゅうおうのおしごと

『りゅうおうのおしごと!』第1話。 「ライオン」より将棋の描写が厳密。駒の模様が美しい。指し手の描写も丁寧(開始盤面での子どもの駒の並びかた、持ち駒の置き方、OPでの持ち駒の歩の打ち方)。

高木さんのオープニング

『からかい上手の高木さん』のオープニング、出合小都美さんの絵コンテ・演出でした。 冒頭の数カットの出合さん度、高い。 この手のポップな簡略化表現のほか、「友人帳」監督あたりからだろうか、実直な背景を組み込むようになったような気もします。 西片…

宇宙よりも遠い場所

オープニング、回転のモチーフが素敵。とくにBメロでの、レンズフレア・レンズの湾曲・ピントの狭さが目立つショットでの長回し。観測船の羅針盤――Cパートに1カットあり――あたりの回転から採っているのかしら。南極の頂点の低い夕日が流れるショットも秀逸…