『灼熱の卓球娘』第12話

最終話。

アニメ版『ピンポン』のような化け物めいたレベルの作品のあと、おなじスポーツをどう扱うのかと思っていたが、『咲』系の友情(百合)メソッドで上手に料理したなぁと感心するシリーズだった。

オープニングは曲の展開がまず面白く、それとチグハグなのかピッタリなのかもよく分からない輪郭線の作画の組み合わせが抜群だった。ライバル校の見せ方(「咲」の龍門渕シーンを連想させるような、しかし逆向きのカメラワーク)も、あの打ったらすぐに背中を向けるもず山くるりのアクションも、素晴らしい。

『ピンポン』は画面分割が特徴的だったと記憶しているが、このオープニングにもあるが、『卓球娘』はその逆、カットを割らないという哲学があって(それが「どきどき(のシンクロ)」「相手の顔が近い」であるという物語進行の核に呼応している)、最終回でいえば、最後の試合の場面など、その集大成といったところで、もう、泣ける。

他作品との比較から特徴記述を行ってしまったが、とても楽しい作品でした。制作現場の皆さん、お疲れ様でした。