細田守

細田は『ときかけ』『サマーウォーズ』『おおかみこども』を。

最近はよく物語の終わりについて考えていて、『おおかみこども』は若干10歳で山の主になる雨(弟)――狼の寿命はどれくらいだろう――と中学校に進む段階で母親の半生を語り出す雪(姉)と、なんともおかしなものだと感じた。そこでナラティブが閉じるわけがない。

あと、井上さんの有名な場面の作画はさすがだった。姉の幼少期の芝居が良かった。

『ときかけ』は作画が自由で、それだけですでに楽しかった。

『サマウォ』は花札、ハッキングといったモチーフがいまいち分からなかった。しかしこの作品があってこそ、『ガッチャマンクラウズ』などが成立しているというのも分かる。