松浦理英子『最愛の子ども』「いちばん長い午後」

松浦理英子「いちばん長い午後」も再読。連作ということを忘れて表題作から手を出したので、時系列の順序におさまってしまっている。掃除機プラグの場面は再読してハッと思い起こされた。

『最愛の子ども』は今月読んだなかでもっとも面白い。共学高校でこそあれ男子クラス、女子クラスと分割された校内の、疑似女子校めいた、それでもところどころ男子の視線も介入してくる空間での、「わたしたち」語り。

発話者のはっきりしない言葉がかわいい。

 

 

最愛の子ども

最愛の子ども