夏アニメ

夏アニメは全体的に不調。以下、良かった順。

はたらく細胞

シリーズ構成にやや疑問もあるが、しっかりした作品だった。

白血球のキャラクターデザインを見て、ああ、作者は女だ(そしてこいつの男の好みは俺は好かねえ)とも思う。

あそびあそばせ

これも楽しい。第11話(副生徒会長の週)、生徒会長が仕事から戻ってくると、前田やらなんやらでカオスな状況になっていた、というあたりの流れでは笑った。

『バックストリートガールズ(ゴクドルズ)』

バカバカしくて楽しかった。藤原啓治さんが復帰なさってよかった。 

『はねバド』

んー、期待はずれ。録画データもいつの間にか消えていた。

原作の変化をどうさばくかという点において、監督およびスタッフにポリシーが欠如しすぎでしょう、その哲学の無さがシリーズ構成の適当さに反映して、いい加減な最終回の展開につながる。

「咲メソッド」の一部を採用しつつ――ダブル主役にする、プレイスタイルからスポーツに対する思想までを対照的にする、胸の大きさだって正反対、そのうえで「魔王」を見た目上の主役に据える――「ゴッ倒す」的な「魔王」に設定してしまったことの収拾がついていない。最終回で「バドミントンって楽しいよね!」の「原初の楽しみ」を思い出したというのか(「咲」が「麻雀って楽しいよね!」でさらなる魔王っぷりを深めていることを勉強しろボケが)。

また、バドミントンのスポーツ作画に注力したというのだろうが、作画リソースを割く箇所の哲学がない、なんのためのゴージャスな作画なのか、絵コンテ全体での盛り上がりの設計がない、「作画よし、脚本ゴミ」というのでは最近の京アニと一緒になってしまう。現実の再現が最高の作画なのだとしたら、おれは現実のバドミントンのほうを見るよ、アニメートすることの意味を考えろ。