4月期

続編ものが面白い。冴えカノ、有頂天家族

それと、月がきれい、がまあまあ。

冴えカノは、個人の恋愛の問題を創作の場面にスライドさせて解決しようという(自分の作品が好きということを、自分のことを好き、という方向にスライドさせる)、原画家と脚本家の目論見のそもそもの負け戦っぷりが前面に出はじめてきた。そりゃあ、半裸だろうが、創作へと引っ張りこんでしまったら、振り向いてはくれないだろう。原画の英梨々は、誰よりもはやく、彼女の筆が描くよりもはやく、あの二人のすがたを幻視できてしまう立場にあって、気の毒というか、自分を刺しながら描くようなものじゃないか--そのうち、最新話の超ロングショットではなく、すぐとなりでイチャイチャ始めるかもしれん笑 プロットの進行では、加藤ちゃんが(意外と、というのは一期からだったと思うが)、節目節目で動いているように思える。髪はまとめていたほうが、あるいは短いころのほうが可愛いような。

石浜さんのオープニングも、例によってレイヤーの見せ方が上手で、かつ、横構図としつつ、縦の構図を印象的に例外的に使用している。

有頂天家族は、物語が面白いというわけではないがあまりに出来がいい。声優もみなうまい。

月がきれいは、言わせてもらうと、東山奈央の歌を前面に押し出すことが、ただひたすらに残念。(音楽会社の出資があってはじめて通った企画だということは分かるが。)