2017-01-01から1年間の記事一覧

芳川泰久『「ボヴァリー夫人」をごく私的に読む』

芳川泰久『「ボヴァリー夫人」をごく私的に読む――自由間接話法とテクスト契約』(せりか書房、2015年) 読了。「ごく私的に」とは、たとえば、著者が新潮文庫版の翻訳作業に当たった直後に書かれたことを指しており、そこでの困難な経験(接続詞 et の役割、…

白井恭弘『外国語学習の科学』

白井恭弘『外国語学習の科学:第二言語習得論とはなにか』(岩波新書、2008) 読了。授業計画の指針としたい。 外国語習得が困難な理由 ① 言語距離……大きい場合、意識的学習が必要(p.5, 159) ② 動機づけの欠如……トピックの選択によって動機づけの助けとす…

『ボールルームへようこそ』第24話

『ボールルームへようこそ』第24話(最終話)について。結果発表のあとの千夏の表情がウキウキすぎて可愛かった(笑)(全体の話はまた今度書きます。) 例外的に異様なまでに長いアバンタイトル、千夏がジュニア時代のリーダー上がりであるというこれまでの…

小林幸夫など

白井恭弘『外国語学習の科学:第二言語習得論とはなにか』(岩波新書、2008) 半分くらいまで。英語がメインの題材だが、外国語一般のお話。 外国語学習の方法の学習、に興味が出てしまって、自身の語学力が放置される段階に入っている。 小林幸夫「「城の崎…

ボールルーム

釘宮さんと多々良くんが、周囲からの視線にたいしてコントラストを見せている。モジャモジャにして、見えないものにしないと踊れない釘宮さんと、視線があればあるほど、見られていればいるほど踊れる多々良くん。 オープニング2の終わりのところで二人が視…

宝石の国8話のあれ

宝石の国8話の原画(一部)、来てますね。 https://www.youtube.com/watch?v=3Kp8smHwo0g&feature=youtu.be 最後のロングショットの遠近感というか絶望感、素晴らしいもんだ。 二つ前のカットでフォス自体は加速して画面右手にちょっとずつ詰めているだけに。

3月のライオン

はっきりと良い週があるなあ。 今週の大石コンテ良かった。 あといじめの週(岡田SD演出)。これは階段の場面とか、最後の食事の場面とか、きわだって良かった。 また、『宝石の国』に触れていなかったが、これも素晴らしい。今期はボールルーム2クール目と…

ボールルーム

ボールルーム、2クール目、すばらしいです

出合小都美インタビュー

創刊30周年『月刊ニュータイプ』2015年4月号の特集「Talk to the Future」より出合小都美さんのインタビューをようやく読んだ。若手演出家へのインタビュー特集のお一人だった。 見開き1ページの分量。後半左側ページは制作中だった監督作品『ローリング☆ガ…

君の名は、百日紅、ここさけ、ほか

レンタルでここ最近の劇場アニメを何本か。思い出した順で。 新海誠『君の名は。』 すれ違い、通信メディアの時差、回転運動、人物より背景の書き込み、タイムラプス、ミュージックビデオ風の構成、など新海モチーフの昇華を見た。 アバンタイトル~オープニ…

7月期アニメ:ボールルームについて

『ボールルームへようこそ』は、本当に期待していた。この手の主題を扱うにあたって、ロトスコープを採らなかったというのがまず冒険に映ってしまうという、今日の深夜アニメの制作技術状況に思いを馳せる(ただの妄想しかないが笑)。2話の練習シーンでの振…

細田守

細田は『ときかけ』『サマーウォーズ』『おおかみこども』を。 最近はよく物語の終わりについて考えていて、『おおかみこども』は若干10歳で山の主になる雨(弟)――狼の寿命はどれくらいだろう――と中学校に進む段階で母親の半生を語り出す雪(姉)と、なんと…

傷物語(中巻)

『傷物語』をレンタルで中巻まで。 「人間を捨てる」動性があるように感じた。 (羽川との競技場付近での会話から、末尾の場面まで。)

賭ケグルイ

賭ケグルイのオープニングの荒川UB感。(山本沙代さんの仕事)

岡田麿里の

岡田麿里監督で新作劇場アニメが出るらしいが、「チーフディレクター 篠原俊哉」「美術監督 東地和生」で視聴決定。予告の縦構図の空(雲)のショット、尊い。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版

『序』『破』『Q』をこの週末に通しで見たりなどした。 『序』で半円だと思っていた虹が、円だったりした。

『冴えない彼女の育てかた♭』第11話

『冴えない彼女の育てかた』第二期、最終回。シリーズをとおして素晴らしかった。とくに、創作と恋愛の兼ね合いの問題が前面に出てからのここ数週、そして最終話Aパートまでの流れは、泣かされた(いやあ、わたしも、自分にとって「書ける」環境というか人間…

冴えカノ

ここ二週、抜群である。 最新話は、録画を見ている金曜の朝から、泣いてしまった。 創作と恋愛が両立しないなんて誰が決めたわけでもないけれど、この作品においては説得力がある。

エロマンガ先生の

エロマンガ先生のオープニングで、扉の開く向きに一貫性がないという話、どちらがどちらに向けて扉を(こころを)開くのかというカットの構成を見れば、建て付けの一貫性なんてどうでもいい(心理状態の演出の一貫性のほうがずっと大切)ということなんじゃ…

最近の

冴えカノ、二期の凄まじさ。とてもおもしろいです。 ClariSの新曲、とても可愛い。メンバー変わったんですね。

4月期

続編ものが面白い。冴えカノ、有頂天家族。 それと、月がきれい、がまあまあ。 冴えカノは、個人の恋愛の問題を創作の場面にスライドさせて解決しようという(自分の作品が好きということを、自分のことを好き、という方向にスライドさせる)、原画家と脚本…

メイドラゴン

あまりに忙しくて記事を書けていないが、メイドラゴン第12話(小林さんとトールの出合いの話)、とても良かったと思います。絵コンテ・演出は小川太一さん。 * あまり否定的なことは書いても意味がないが、「ライオン」最終回Bパートはダサすぎる。本当にダ…

けものフレンズ第11話

日本中のアニオタが、ここ数年で一番長く感じられる一週間を過ごしている。 ラストカットのかばんちゃんを写すショット、あの子はサーバルちゃんに視線をやっているわけだが、仮想カメラの位置にいたはずのサーバルちゃんは、あのかばんちゃんの姿を見てしま…

東地和生美術監督作品展

行ってきた。作品集も買った。付録なのか、冊子もついている。 写真撮影可能。 「凪あす」2クール目EDはキャラが乗っているものが複数カット展示してあったけれど、オーラがすごかった。

今週のアニメ

『けものフレンズ』第9話:お姉さん声の三森さん声、素晴らしい。アライさんの追いつき具合いからシリーズの終わりが近い予感。いよいよ設定も表に出て来るし。 『メイドラゴン』第9話:運動会。アニオリ脚本だというが安定。仕事を覗きにいく場面とか、説得…

けもフレ第8話

まるでエリチカ加入週のようだった。ステージでの4人+1人の会話、うまかった。

『3月のライオン』第20話

ここ3週くらい、本当に楽しんだ。将棋アニメだった。キャスト表がおじさんの名前ばかりだった笑(女性は一人くらい、ホテル従業員くらいだろう)。 * 天才(小学生名人)のなかの天才(奨励会)のなかの天才(3段リーグ)のなかの天才(A級順位戦)のなか…

亜人ちゃん

亜人ちゃん、佐藤先生週が一番興奮する。あたり前か。 昭和元禄、二度目の録画ズレで落とした。泣いた。

メイドラゴン/ガヴリール/MHX

「メイドラゴン」を見ていると、どうしても、あいだに流れてくる fhána の宣伝に目を奪われてしまう。新曲MVを見たが、いつもの高音は言うまでもなく、ほんとうにすごいw ――佐藤氏のあれは「おどり」なのか、運動神経云々の前に、カメラを意識する/しない…

東地和生美術監督作品展

楽しみすぎる。 作品集も販売されるそうだ。 東地和生展 - KazukiHigashiji Exhibition Web Site あと、バンドリは、おたえをはじめとした特有の語法(台詞まわしのくせ)があるようで、そこは見ていて楽しい。 (まあ、けもフレ構文の流行はいうまでもなく…