ダリフラ
『ダーリン・イン・ザ・フランキス』第14話、いやあ、来てますねぇ。ロボなんて要らねえ!
長井龍雪の絵コンテ。
ああ、こういうの、好きだわ、と思いつつ、「ヲタクに恋は~」で書いた仮説(男性オタは片思いしか想像できない)への確信を強めた。
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今期の録画は『こみっくがーるず』『ウマ娘』『ひそねとまそたん』『ヲタクに恋は難しい』『多田くんは恋をしない』『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(継続)で。「多田くん」がいまいちだが。
ヲタクに恋は難しい
『ヲタクに恋は難しい』第1話。
弓で狩技二つとか……初回からカップルがくっつくとか……。
モンハンやってるくらいでオタク呼ばわりすんなや。クロス、ゆとり設定だから紅玉もすぐ落とすだろがボケが周回ならいくらでも付き合うわ(ダブルクロスは弓と片手メインにしてて、強走薬もったいないから、属性ライトにするわ)。ただ、俺も毎朝加藤ちゃん眺めたいわ、クソが。
「多田くんは~」もカップリングはすでに読めるが、(少なくとも男の)オタクは、くっついた以降のラブコメの世界なんて見たことないんだよ。「あの夏」にあったような、片思い数珠つなぎがウケるのは、どこがくっつくかで興味(あるいはリアル世界での知識)が止まってしまう、男オタクらしい受容スタイルなのかもしれない、リアルでの女性オタクは普通に恋愛しているっぽいなぁ、と朝から考える。
『ウマ娘』第3話
出来が良い。よーく調べている。実際の成績を追っているだけなのに、物語として成立してしまっている。スペちゃんだけじゃなくて(このアニメ/ソシャゲは、Google画像検索の結果だけじゃなくて、愛称まで変えてしまうぞ)、OP明けスズカの「11馬身差」は金鯱賞じゃないかな。
ゴールドシップが愛された名馬であることが特訓シークエンスで伝わるだろうし(伝わらないか笑)、オープニングのサビ部分の直線で抜け出す描写は、どうやら調べていくと、元ネタになっているレースが思い起こされるらしく(まだ加入していないCV大西沙織のメジロマックイーンのクルクル回転する演出は、雨のレースということは天春らしいが)、主な勝ち鞍こそ彼女たちのもっともかっこよかった場面だと思うし、OPは吉原正行さん(さすがPAワークス)だが、上手に仕上がっている。
ゴールドシップの皐月賞は、最後方から上がっていくショットをまず入れて(抜かれていくウマ娘が驚くスピードで)、つぎに、コーナーをまわり、馬場が悪くてガラ空きになった内側に突っ込んで行きに抜けるショットを、先頭に抜けたあたりのカメラ位置で。「ユーリ」のときに書いたが、スポーツ中継では不可能なカメラワークで撮って/描いてしまうアニメのすごさっす。(馬体重、体格の良さをキャラデザの身長に反映させているんだろうが、ゴルシはそれゆえ長身なんね。声優さんも高身長らしくて、役を愛してやってほしいっす。どうでもいい話だけれど、声優でいえば、セイウンスカイ推しです……。)
テイオーの涙はジョッキーのそれを受けているようにも見える。
ウオッカの安田記念は、ジョッキーのいない(あるいはウマ娘に融合している)設定だから、馬の素晴らしさを素直に受け取ることができる。
スカーレットはキャラデザ美人だが、OPサビだとどのレースだかわかんねえ。
スズカは、パラレル世界の天秋とか言われているなぁ。1000メートル超えたあたり(にしては後続との差が小さいが)のカットと、「大けやきの向こう」を抜けて直線に入るあたりのカットが途切れている(競馬中継であれば当然だが、カットは途切れず、いわば長回しになる)――そのあいだの出来事が飛ばされているように見えてしまって、フィルムの繋ぎを間違えたような、パラレル世界を見ているようだ。
覇権かよ。
今村夏子「ある夜の思い出」
今村夏子「ある夜の思い出」(『たべるのがおそい』第5号、2018年4月)読む。
短編。
自身の経験を書いているのかと思えば(中学を卒業してから15年間無職でずっと文字とおり床にゴロゴロしていた、と読んで自身の経験か…と判断される人間というのもあれだが)、いつの間にか、「床をゴロゴロする」が猫あたりになった人間の話かな、とスライドして(人間の言語を理解できるが、人間との対話は成り立たない)、現代小説によく見られる「スリップストリーム」「ストレインジフィクション」系かと思えば、ふっと、語りの時間が飛んで、しっかりとした境界線が引けそうな時点まで運ばれる。
寓意性をどの程度読み取ればいいのか、先の文芸誌にほぼ同時に掲載された二つの短編は、アレゴリーとして読みたくなる雰囲気があったが、今回の短編は少なくとも枠構造の部分はそのまま素直に読んでおきたいようにも思える。このあたりの線引き、ないしは、参照の枠組みの設定(複数化させる)のうまさ。
多田くん/こみっく
『多田くんは恋をしない』第1話。
「野崎くん」組ということで期待しすぎちゃったかも。
でも、プレスコじゃないのかな。松尾衡さん忙しかったんかしら。「野崎くん」の売りの一つが、小澤亜李を見出して、周囲をキャリアのある(深夜帯としては)声優で固めてプレスコで芝居させるという点にあったというのは誰も否定できないと思うのだが。
菊池愛・中島千明両氏の動画工房キャラデザが並び、副監督に藤原さんまで呼んで気合いがすごいが、わりと穏やかな第一話に見えた。
『こみっくがーるず』第1話
「お、こっちが「野崎くん」じゃねーか笑」となった。
主役の(新人?)声優の声質、素晴らしい。
作画安定している。というか、きれい。原画さん4人だけ!
主役の体型(自称ちんちくりん)も面白い。
漫画のコマ割りを引き継ぐらしい画面分割の効用を分析して言語化するのはこれから。